大阪・京橋の商店街で現在、街を盛り上げようと一人の青年が立ち上げた手作りの案内所が話題となっている。

営業準備をする池田さん

　同案内所を立ち上げたのは、これまでガイドマップ作成やバルイベント企画などを手掛け、京橋の活性化に向けて活動をしてきた池田剛介さん（34）。「初めて京橋に来てもどこに行けばいいかわからない人に街案内をしたい」と、京橋駅近くの囲碁将棋クラブ「大京クラブ」（大阪市都島区東野田町3、TEL 06-6353-3696）前に案内所を設置した。

　場所や看板を提供する大京商事（同東野田町2）専務の鷲見（わしみ）慎一さん（34）は、池田さんの活動を応援し支えてきた。「場所を提供しているが、むしろ感謝している。これからも京橋が盛り上がるよう頑張ってほしい」と話す。

　池田さんによると、初めての利用客は20代の韓国人の男女だったという。案内所の前で迷っている様子だったので声を掛けた所、「京橋ならではの店に連れて行ってほしい」と言われ、立ち飲み店を紹介。「店に入ると、とても興奮していた。喜んでもらえたのがうれしかった」と話す。

　観光客だけでなく京橋在住の人から声を掛けられることもあるという。「どれくらい地元の店を知っているのか挑戦される（笑）。そんな遊び感覚で地元の人にも楽しんでもらえたら」と池田さん。「互いに情報共有ができるので、コミュニケーションも広がる」とも。

　同所を何度か訪れているという親泊康一さん（37）は「知らない店を案内してもらえるのでワクワクする。池田さんの人柄が好きなので、最近は池田さんに会いに来るのも楽しみになっている」と笑顔を見せる。

　池田さんは「初めて京橋に来た若い人たちにもっと京橋の良さを広めたい。次も来てもらえるような案内ができたら。いつかガイドブックも作りたいので、この案内所を通して自分も知識を深めていけたら」と意気込む。

　営業時間は火曜・水曜・木曜20時～。