太閤園(大阪市都島区網島町9、TEL 06-6356-1110)で5月24日、初夏の恒例イベント「ヒーリングナイツ ほたる物語」が始まる。
明治時代に関西財界の名士として知られた藤田伝三郎男爵の邸宅のあった緑豊かな敷地を生かし1959(昭和34)年に開業した同園では、ホタルを育成。8年前から開催している同イベントには、毎年多くの人が訪れ初夏の風物詩を楽しんでいる。一昨年、水質管理を強化し園内を流れる小川へろ過装置を設置したところ、翌シーズンにたくさんのホタルが飛翔(ひしょう)。今年はさらに多くの飛翔が確認されている。「大阪の街中でこんなに見えると皆さんに喜んでもらえるはず」と営業企画課長の上田裕三さんも期待を寄せる。
今年は「親子3代で楽しんでもらえるように」と、期間中提供する料理のメニューやサービスにもこだわりを見せる。30種類の和洋ビュッフェ料理が食べ放題の「ほたるディナービュッフェ」(大人=8,300円、小学生=2,500円)では、子ども向けメニューを充実させるほか、小学生以下を対象に平日限定料金(2,000円)を設定。園内の一角には「縁日コーナー」を設け、ヨーヨー釣りや射的など昔懐かしい遊びを用意。園内の料亭やレストランのメニュープラン利用者に進呈する縁日券で利用できるようにした。
ほかに、今年初めての取り組みとして夏至に合わせた6月21日~27日の期間、「ライトダウンキャンペーン」を実施。ホタル観賞エリアへの導線を、エコ素材を使った揺らぎのあるLED照明で照らし演出する。5月24日・6月16日には、ゴスペルコンサートも開催する。
「街中で見られる幻想的なホタルの風景を見ながら、小さな生命の営みを感じて楽しんでもらえたら」と上田さんは笑顔で呼び掛ける。