京橋の居酒屋「龍虎」（大阪市都島区東野田町3、TEL 06-6358-9550）が8月25日、開店から19周年を迎えた。

安くておいしいと評判の「龍虎」のメニュー

　大阪・都島区で焼き鳥店を営んでいた林田克嘉さん（57）が、もともとはんこ店だったというこの場所を改装して妻の泰子さん（50）と共に店を開業したのが19年前。当時は、商店街の天井にアーケードもなく下はアスファルトのままだったという。

　アンティークな木の内装の店内には、店名の由来にもなっている龍と虎をモチーフにした掛け軸や置物などのオブジェが並ぶ。「いちげんさんは店名を見て恐る恐る入ってくる。店内の飾り物を見て目を丸くし、さらに身長180センチ・体重90キロの私を見て『相撲関係の店ですか』とまず聞いてくる」と林田さんは笑う。

　15年ほど前、商店街にアーケードがかかったころにJR東西線が片町線へと替わった。京橋駅が終点ではなく通過地点となってしまったことで、人通りがぐっと減った。その逆境を次々とおいしいメニューを提供することで着実に常連客を増やし乗り越えてきたと林田さんは振り返る。

　さまざまなメニューが並ぶ中、自慢のメニューとして「地鶏あみ焼き」（780円）、「地鶏のタタキ」（480円）、「戸隠うどん」風の釜揚げうどん「京橋うどん」（500円）といずれも宮崎名物を挙げる林田さん。「15年前にゴルフ仲間でもある近所の焼き肉店店主から誘われ旅行で訪れて以来、すっかり宮崎が気に入っちゃって。現地でおいしかったメニューをお客さんにも食べてもらいたい」とメニューに取り入れた。

　9月からは常連客が楽しみにしているという「おでん」の屋台も。泰子さんは「この仕事は定年がないので、二人とも健康でできる限り長く店を続けていきたい。アットホームで気のいい常連さんが多い店。ぜひ気軽に立ち寄ってください」と呼び掛ける。

　営業時間は16時～24時。