「豊臣石垣公開プロジェクト」がクラウドファンディングを使って呼び掛けている寄付金が8月11日現在、80万円を超え目標額達成まであと20万円に迫っている。
豊臣秀吉が築いた大坂城の石垣を公開するため「太閤なにわの夢募金」と銘打ち、大阪市が呼びかけている同プロジェクト。2013年4月から2015年3月までの予定で5億円を目標に掲げているが、現在ようやく1億円を超えたばかり。目標達成までの道のりが遠いと、プロジェクト事務局は7月3日からクラウドファンディングで100万円分の募集を始めた。「目標5億円といってもピンと来ない方も多い。生活感のある金額を設定することで多くの方に募金に参加してもらえたら」と広報担当者。
クラウドファンディングはインターネットを通じた資金調達の手法で、ノーベル賞を受賞した山中伸弥教授や最高齢でエベレスト登頂を達成した三浦雄一郎さんが同様に資金を募ったことで知られる。自治体では鎌倉市が昨年12月に観光案内板を立てるための資金100万円を調達した。
「太閤なにわの夢募金」クラウドファンディングで100万円を達成した場合には、1,000円以上の支援者全員の名前を芳名帳に記載し石垣公開施設内で永久保管する。他にも「オリジナル記念メダル」や「大阪市内7か所のミュージアム招待証」など支援金額に応じてさまざまな特典を用意している。
同プロジェクトサポーターの一人、プロスケーターの織田信成さんは「豊臣秀吉は、私の先祖でもある織田信長とゆかりのある人物で、どのような石垣なのか大変興味がある。募金活動がうまくいきますよう、また石垣の魅力がたくさんの人に伝わりますよう応援しています」とコメントしている。
支援呼び掛けは8月31日まで。詳細はホームページで確認できる。