大阪の都島区役所（大阪市都島区中野町2）で1月19日、第1回区民討論会「ぶっちゃけ!都島－世代を超えて本音でトーク」が行われた。

都島区長

同討論会は「地域のことは地域で決める。そのために区民同士の意識や思いのギャップを埋め、区民が一丸となってまちづくりを進めていきたい」と考えていた田畑龍生都島区長に対し、区長を知る若い世代が話しを持ちかけ共同で企画したもの。

当日は、公募で集まった同区にゆかりのある20～35歳の若者8人と、町会や振興会など地域団体の代表者9人が討論に参加。テーマは「町会について」「まちの歴史と現状について」。田畑区長があいさつし参加者が自己紹介をしたあと、まちづくりの専門家として知られている近畿大学の久隆浩教授の司会のもと討論が始まった。

町内会の役割や回覧板などに話題が及ぶと「まず町会に入ってもらわないと。回覧板をしっかり見てほしい」と地域の代表者。それに対し若者側は「字が多過ぎる。デザインから見ても今の回覧板を読む気にならない。町内会の老人は老人、子どもは子どもという考え方も良くないのでは」などと白熱する場面もあった。

参加した牛島健太さんは「深かった。地域とどう関わっていけるか考えさせられた」。矢裂淳さんは「互いの考え方のズレを確認できてすごくいい機会だった」と話す。田畑区長は「濃厚な議論ができて良かったと思う。もう少しきつい意見が出てもよかったが、第1回目としては成功したのでは。これからも続けていきたい」と次回開催への意欲を見せた。

今回の討論の様子はユーストリームでも配信していたが、一時視聴者が100人を超えるなど関心の高さを見せた。