太閤園、50周年でイベント多彩に-桂米團治さんプロデュースの寄席も

1959(昭和34)年に開業した太閤園。50年間変わらず格調高い「和」のしつらいが国際的にも評価されている

1959(昭和34)年に開業した太閤園。50年間変わらず格調高い「和」のしつらいが国際的にも評価されている

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 婚礼式場やパーティー会場として歴史がある「太閤園」(大阪市都島区網島9、TEL 06-6356-1110)が4月1日、開業50周年を迎える。

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 同施設は1909(明治42)年ごろ、当時関西財界の雄であった藤田伝三郎翁が築造した邸宅。唯一戦火を逃れた東邸が「淀川邸」として残り、1959(昭和34)年に「太閤園」としてオープンした。大正ロマン漂う邸宅や格調高い庭園、由緒ある灯籠(とうろう)や石仏などが賞賛され、国際的な社交場としても利用されている。

 50周年を記念して、数々のイベントを用意する。同施設で結婚式を挙げたカップルの当時の写真を預かって展示する写真展「あの時の笑顔~幸せの1ページ~」(4月1日~12月25日)や、庭園に自生するホタルを鑑賞しながら、縁日やコンサートを楽しむ「ほたる物語」(5月23日~6月30日)など。ほたる物語に登場する料理は、「10年以上前に提供していた当時大人気だったバーベキュー『ほたるバーベキュー』を復活させる」(企画販売課チーフマネージャーの上田裕三さん)。

 そのほか、「太閤園50歳×米團治50歳」をコンセプトに、五代目桂米團治さんがプロデュースする特別寄席「太閤園寄席~OSAKAに笑顔を~」も開催。落語と古典芸能を4回のシリーズに分けて披露する。1回目(3月23日・26日)は米團治さんによる落語と、江戸時代から伝わる「錦影絵」を上演。同日の夜席では、重要無形文化財保持者の桂米朝さんが解説も行う。「当園の和を通して日本文化を広めるお手伝いをするとともに、50年間育てていただいた地元・大阪への感謝として、大阪が『笑顔』であふれる街になるようにと願いを込めた企画」と上田さん。

 同施設は「大阪の迎賓館」として、50年間変わらず「和」のこころを大切に料理やサービスを提供してきた。「親子三代にわたりご愛顧いただいているお客様もいらっしゃる。今までの50年の感謝の気持ちと同時に、これからの50年もよろしくお願いしますという思い。今年は、庭園を使った催しや料理人を前面に出したメニューなど、50周年を機に新しい試みを多数実施するので期待していただきたい」(同)とも。

 ほかにも、地域への還元企画、ペットボトルキャップのチャリティーなども計画する。同施設を運営する藤田観光グループの「箱根ホテル小涌園」(神奈川県足柄下郡)も今年で50周年を迎えることから、コラボ商品なども展開する予定。

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