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大阪の劇団「現代古典主義」公演へ-連日殺陣シーンの稽古

殺陣の練習シーン

殺陣の練習シーン

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 大阪ドーンセンター(大阪市中央区大手前1)で4月17日~19日、劇団「現代古典主義」の公演が行われる。

前回公演の様子(関連画像)

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 関西を拠点に年齢・性別を問わず「スタンダードでありながら進化し続けることへの挑戦」をテーマに活動する同劇団。舞台を複数場面に分割し、同時間軸での別地点の物語を同時に進行させる「同時進行劇」というオリジナルスタイルが特徴。

 劇団員は現在20人ほどが在籍。システムエンジニアやアパレルなど昼間は会社員として働き、夜はマンションの一室を借り週6日夜7時から3時間の演劇練習を重ねている。舞台で用意される20着近くの衣装も担当者一人で製作する。

 今回はバレエ作品として有名な「白鳥の湖」を原案にストーリーを肉付けし、せりふ付きの群像劇を上演する。登場人物は帝国崩壊の兆しに乱れる宮廷内に生まれたジークフリード皇子と、策略に翻弄(ほんろう)され孤独な人生を送ることとなった貴族の娘オデット。2人は湖で愛を誓うが、闘争に巻き込まれ私欲の渦巻く「宮廷」と美しさを失い泥沼と化した「湖」の2場面を主軸に表現。今回はフェンシングの殺陣のシーンが見どころという。制作担当の武内純子さんは「殺陣のシーンは何度も繰り返し練習を重ね体に動きをたたき込んでいる。公演した中で一番大きな劇場なので、団員一同気合が入っている」と意気込みを見せる。主演のジークフリード皇子を演じる大西輝卓さんも「舞台を見てくれた人に面白いと思ってもらえる作品にしたい」と公演への思いを語る。

 劇団代表で脚本・演出を担当する夏目桐利さん同作品で17年ぶりに役者としても出演する。同公演では悲劇をメーンに脚本を書く夏目さん。「笑いの大阪で悲劇を見てもらいたい。泣きに来られる演劇があってもいいと思った」と悲劇を扱った経緯を話し、「日頃抑えていたり、ため込んだりした涙を流しに来ていただければ」と笑顔で呼び掛ける。

 公演の詳細はホームページで確認できる。

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