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京橋にそば店「蕎麦とラー油で幸なった。」 「幸せ」テーマに独立

店主・井口幸祐さん 幼い頃、おばあちゃんに作ってもらったそばが原点。「食事を大切にする」がモットー。

店主・井口幸祐さん 幼い頃、おばあちゃんに作ってもらったそばが原点。「食事を大切にする」がモットー。

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 京橋に昨年12月23日、そば店「蕎麦(そば)とラー油で幸(こう)なった。」(大阪市都島区片町1、TEL 06-4792-8788)がオープンした。

こだわりぬいた「肉そば」(750円)

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 「幸せ」が店のコンセプト。店主の井口幸祐さん(31)は「1日に3回しか取れない食事の貴重な1食を自分の店で過ごすお客さんに幸せになってほしい」と話す。自身の名前にもある「幸」にこだわり、店内のBGMは氣志團の「幸せにしかしねーから」、ファレル・ウィリアムスの「happy」、坂本九の「幸せなら手をたたこう」など、ジャンルを問わず全て幸せにまつわる曲を流している。

 8年にわたり飲食業に携わってきた井口さん。2年前、東京で流行(はや)っていた「ラー油そば」を食べた時に衝撃を受け、「この店を大阪で出したい」と心に決めた。以来、飲食店に勤めながらメニューを開発。味でこだわったのは「そば湯」。いかに良いそば湯が出るかを追求した太麺と、そのそば湯に混ぜた時に深い味が出るラー湯入りのつゆを極めるまでに試行錯誤を繰り返した。

 店舗面積は10坪、テーブル8席、カウンター8席の16席。昨年末に京橋、天満橋付近で店舗物件を探していたところ、両方に隣接する片町にこの物件を見つけ決めたという。メニューは「肉そば」(750円)のみ。温・冷・大・中・小がありいずれも同じ価格。卵は自由に加えることができる。この日初めて訪れたという40代の男性は「とにかく出汁(だし)がすごい」と満足気な様子を見せる。

 井口さんは「そばは、『年越しそば』や『引っ越しそば』と昔から節目の時の食べ物だが、近年そういう文化が薄れているので、ここからまたそばを発信したい」と意気込む。食事を済ませ店を出る客に対しても「お幸せに!」と、どこまでも幸せにこだわる。

 営業時間は11時~23時(15時~17時半は準備)。月曜定休。

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