NHKの旅番組「街道てくてく旅。熊野古道をゆく」、八軒家浜をスタート

旅番組のスタートに集まった人たちでにぎわう八軒家浜

旅番組のスタートに集まった人たちでにぎわう八軒家浜

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 一流のアスリートが街道をひたすら歩きながら道沿いの人々や歴史と触れ合うNHKの番組「街道てくてく旅。」が5月10日、大阪市の八軒家浜(大阪市中央区天満橋京町1)の生中継で始まった。

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 これまで山陽道や日光街道など日本の歴史ある街道が舞台となったが、今年のテーマは世界遺産「熊野古道」。八軒家浜から熊野本宮大社を経て伊勢神宮までに至る650キロを元プロテニスプレーヤーの森上亜希子さんが春・秋13週間かけて歩く。毎朝8時から15分間の番組では街道沿いの要所から前日の旅の様子を交えて生中継し、番組が終わると次の地点へ向けて歩き始める。

 森上さんは大阪市生野区出身。15歳までを大阪で過ごし八軒家浜がある天満橋にも何度も訪れたが「天満橋が熊野古道の出発点だったとは知らなかった。歴史的な場所だということを改めて感じている」。

 10日、早朝の八軒家浜は異様な活気に包まれた。森上さんのファンやスポンサー、ジョギング愛好家や地元の人たち、番組に出演する熊野古道や八軒家浜の関係者、NHKの中継スタッフなど総勢400人を超える人が集まった。守口市から歩いて訪れたという60代の男性は「ウオーキング仲間ではみんなが知っているこの番組のスタートに立ち会えるのは貴重な体験」と嬉しそうに語った。

 8時ちょうどに生放送が始まり、森上さんが大川から船に乗って八軒家浜船着場に到着すると詰めかけた人たちが拍手と声援で迎えた。番組では、地元で八軒家浜を盛り上げる活動を続ける「北浜東振興町会」によって3月に完成した熊野古道起点の碑も紹介。大歓声の中、森上さんは長い旅の一歩を踏み出した。「こんなに多くの方々に見送られてとてもうれしい。これからどんなことが待っているのかとても楽しみ」と笑顔で次の目的地「住吉」へ向かった。

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