京橋の片隅に生花店併設のスペインバル-「日常に溶け込んだバル」目指す

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 ひがし京橋商店街に2月20日、スペイン料理店「バル レスタウランテ リンコン カタルーニャ」(大阪市都島区東野田町3、TEL 06-6354-2314)がオープンした。

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 現地で修行したシェフが作るスペイン・カタルーニャ地方の料理と、種類豊富でリーズナブルなワイン、フレンドリーな明るい接客という3本柱で、オープン直後からすでに多数の客が集まる同店。

 店舗面積は1階・2階合わせて約30坪。座席はカウンター、テーブルの計34席。店内には、オーナー堂後さんの母親が仕切るフラワーショップ「フロリステリア ラ ランブラ」も併設し、花屋が立ち並ぶバルセロナのイメージに近づけた。

 同店が提供するスペイン・カタルーニャ地方の郷土料理は、本場の味を大事にし、あえて日本人好みの味へと崩さないのが特徴。カタルーニャ出身・今回のオープンではじめて日本にやってきたというシェフのスサーナさんが祖母から教わったという「牛モツのカタルーニャ風煮込み」(800円)は、「彼女(スサーナさん)が作らないとこの味は出ない」(料理長の石橋さん)といわれるほど深い味わいをだす。

 メニューはそのほか「これはおすすめ」(堂後さん)という「地中海北岸のスープごはん」(1,500円)や、「本日のレブュエルト(卵料理)」(700円)、「豚耳のプランチャ」(700円)など。カウンターショーケースに並ぶタパス(各300円)をアテに、ワインを楽しむ客の姿も目立つ。客単価は約3,000円。

 同店が位置するのは、同じく堂後さんが経営するスペイン料理店「ブラン」の隣。「2店舗が並んでるのも珍しいし、『ブランは』スペインの南、こちらは北のほうと、同じスペインでも違う雰囲気や料理を楽しめるのもいいでしょ?でも、両店舗共通にあるのは『気負って来るとことちゃうでー』という想い。本場スペインのように、もっと日常に溶け込んだバル使いをしてもらえたら」(同)と笑う。

 京橋の街を、「カオスとダメおやじの街」と分析する堂後さん。同店のターゲットも、「おやじと、おやじのような女性」(同)と設定している。「雰囲気だけ見ると、『オシャレ』とか『カップル向き』やと思われがちやけど、全然そんなことない。むしろ、僕の中では京橋の立ち飲み屋と同じ感覚の店。言うなればそのへんにある立ち飲み屋のスペイン版がここなんですよ」(同)とも。

 営業時間は、18時=翌2時(バル レスタウランテ リンコン カタルーニャ)。
12時~(フロリステリア ラ ランブラ、閉店時間は未定)。

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