12月1日「世界エイズ・デー」-大阪城ホールで16回目のエイズ啓発ライブ

エイズというテーマで、ジャンルやキャリアを超えてさまざまなアーティストが集結。観客に呼びかけライブを行う。(左)清水翔太さん、(右)加藤ミリヤさん(写真提供・FM802)

エイズというテーマで、ジャンルやキャリアを超えてさまざまなアーティストが集結。観客に呼びかけライブを行う。(左)清水翔太さん、(右)加藤ミリヤさん(写真提供・FM802)

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 大阪城ホール(大阪市中央区大阪城3)で12月1日、エイズ啓発運動の一環で音楽イベント「Act Against AIDS 2008 LIVE IN OSAKA(アクト・アゲインスト・エイズ2008ライブイン大阪)」が開催された。主催はFM802(大阪市北区)。

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 エイズに対しひとりでも多くの人に関心を持ってもらうこと、正しい知識を知ってもらうことを目的に、音楽業界を中心に1993年よりスタートした運動「AAA(Act Against AIDS)」。12月1日の「世界エイズ・デー」には、全国各地でイベントが行われており、同ライブは今年で16回目を迎える。

 チケットの売り上げや会場で集まった募金、グッズ売り上げなどによる収益金は「HIVと人権・情報センター」を通して、HIV感染者やAIDS患者のケアサポート、HIV感染の予防啓発活動に使われる。それに賛同したアーティストらがイベントに参加しライブを披露する。今回は、押尾コータローさん、加藤ミリヤさん、清水翔太さん、Skoop On Somebody 、BAHO(Char&石田長生さん)、BEGINなど9組が参加。会場入場者数は5,348人に上った。関西ではこれまで147組のアーティストと延べ10万人の観客が参加している。

 常連のBEGINは「エイズがこの世の中からなくなって、このようなイベントもなくなることを毎年祈っていたが、エイズがなくなったら、なくなった記念のコンサートを大々的に続けていきたいと思った」とライブでコメント。ほかにも、「エイズは自分たちと同世代の若い人にも多くて、身近なところで苦しんでいる。『知ること』が大事だと思って今日ここに立たせてもらった。みんながここに来てくれたことがうれしく、それだけでも意味があると思う」(加藤ミリヤさん)、「自分にとって大事な人やものを、ほんの少しでも意識するようにしたら変わるのでは。大事なことを見つめ直すこのようなイベントは素晴らしいと思う」(清水翔太さん)などと、それぞれの出演者がエイズというテーマについてコメントを残した。

 MCでは、FM802のDJがエイズに関するクイズなどを実施。またHIV及びAIDS感染者数を報告し「オンエアやイベントを通して正しい知識を知ってほしい」「性的感染だけでなく、血液製剤による感染も広がっている。エイズを知り、偏見の目をなくして共に戦って生きていかなければならない時代」などと呼びかけた。ラストは出演者全員によるスペシャルセッションが行われた。

 FM802編成局の報告では「家でためた小銭を持ってきて寄付してくださった方もいらっしゃった。エデュケーション・リーダー・キャンペーンの参加申込者も昨年の3倍。多くの方に関心を持っていただいた」と、年々関心が高まっている様子を明かす。

 なお、昨年12月31日までのHIV・AIDS累積報告件数は、HIV感染者=9,426件(昨年のみ1,082件)、AIDS発症者=4,468件(昨年のみ418件)(※血液製剤による感染を除く)となっており、昨年は過去最多の報告となっている。

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