シアターBRAVA!が初プロデュース公演-友近さん初主演のクドカン作品

終演後も3人で何かしたいと語る福田転球さん、友近さん、バッファロー吾郎の木村明浩さん(写真左から)

終演後も3人で何かしたいと語る福田転球さん、友近さん、バッファロー吾郎の木村明浩さん(写真左から)

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 大阪ビジネスパークの「イオン化粧品 シアターBRAVA!」(大阪市中央区城見1、TEL 06-6946-2260)で6月18日から上演される同ホールプロデュース公演「春子ブックセンター」の記者会見が3月9日、毎日放送本社(大阪市北区)で行われた。

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 同公演は2005年5月にオープンした同劇場が4年目を迎え、初めて手がけるプロデュース公演。プロデューサーの武田浩治さんは「大阪でやるからといって、大阪弁や地元のキャストやスタッフで固めるよりも、まず大阪のお客さんに喜んでもらえるものを作りたいと決めた。その中で『笑いってなに?』という点を愛情豊かに見せていたのがこの脚本。そこで、演出を『SMAP×SMAP』『めちゃ2イケてるッ!』などの放送作家・鈴木おさむさんに打診し、宮藤官九郎さんに了解をいただいた」とこれまでの経緯を語った。さらに、宮藤さんからの「基本的に再演ものはやらない。でも、鈴木さんが演出・脚色ということで、思い切ってやってほしい。ギャグもタイムリーなものに変えてもらっても結構です」というメッセージも紹介。

 舞台初挑戦となる友近さんは「初舞台なのですが、実際に芝居をやられている福田転球さんとデビュー時からお世話になっているバッファロー吾郎の木村明浩さんとやらせていただけることで、(舞台への)不安が少し飛んだ。男性なのに女性として育てられたというややこしい役柄ですが、自分のネタの一つであるおっさんの『西尾一男』とは違ったおっさんが作っていけるか挑戦したい」と抱負を語ると、木村さんも「初演で好きな阿部サダヲさんがやっていた役柄をやるなんて、格闘技でいうたら、子どもがヒョードルに立ち向かうようなもの。演技の経験がほとんどないもので、絶対に無理だから断ろうと思っていたんだけど、そばにいてくれるのが福田さんと友近で、じゃあ、ミスってもええかと多少楽な気持ちになった」とコメント。それに対して、福田さんは「そんなに頼れる人間ではありませんが、つっこみ役なので、好きなお二人の突然のアドリブにも対応できるように、頭を柔らかくしていきたい」と返した。

 同作品は、2002年に大人計画本公演として、宮藤官九郎さんがはじめて作・演出し、書籍化もされている出世作。ひなびた温泉街のストリップ劇場を舞台に、かつて漫才トリオ・春子ブックセンターを組み、人気を博していた春子(友近さん)とブック(木村さん)とセンター(福田さん)の再結成をめぐる物語で、「漫才シーンも見どころの一つ」(武田さん)と話す。

 友近さんの「NSCの同期はみな若くて、笑いの価値観にも少しズレがあった。それだったら一人のほうが楽だとピンになりましたが、やっぱりつっこんでほしいなとか思ったりすることはよくあるので、漫才はしたい」という夢に対して、木村さんも「ダウンタウンの浜田さんに憧れて、この世界に入った。結局コントが好きになってコントをやっているけど、浜田さんみたいなつっこみには今でもなりたい。まさか20年後に『あいつおもんない』と言われるようなキャラになると思わなかった。高校のときの夢を思い出し、ここで逆転してやろうか」と場内をわかせたと思えば、「友近が心地良くやれるようであれば僕の勝ち、逆に彼女の評価を落とすようであれば僕の責任なので、それで勝負しようかな」と熱く語り、「熱いな」とつっこまれると、「じゃあウソです」と笑いを誘った。

 出演はほかに、ルー大柴さん、星野真里さん、バッファロー吾郎の竹若元博さん、ザ・プラン9のなだぎ武さん、金子さやかさん、平田敦子さん、加藤啓さん、伊藤修子さん、ハローバイバイの金成公信さん。武田さんは「吉本興業の方々をはじめ、他のジャンルで活躍中の方々の絶妙な顔合わせとなった」とも。

 公演は6月22日まで。東京公演は、6月12日~15日(東京芸術劇場中ホール)。チケット発売は3月16日からで、S席=7,500円、A席=6,500円。問い合わせは、共に同劇場(TEL 0570-048-155)まで。

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