大阪城で太閤秀吉の愛した「薪能」 大坂の陣400年天下一祭で

昨年行われた「大阪城本丸薪能」の様子

昨年行われた「大阪城本丸薪能」の様子

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 大阪城本丸広場の天守閣前で9月20日、「夏の陣 大阪城本丸薪能」が行われる。

大槻文藏さん、裕一さん

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 「大坂の陣400年天下一祭 夏の陣2015」の一環として行われる同公演。大阪を代表する能楽師の大槻文藏さんをはじめ、能楽界の重鎮から若手までの実力派能楽師が4日間にわたり、天守閣を背景にした特設舞台に立つ。

 演目は、初日=「翁(おきな)」「猩々(しょうじょう)」、2日目=「蚊相撲」「土蜘蛛」、3日目=「仏師(ぶっし)」「安宅(あたか)」、4日目=「蝸牛(かゅう)」「吉野詣」。4日目の「吉野詣」は、豊臣秀吉が自分の事績をもとに作らせた「豊公能(たいこうのう)」と呼ばれる作品で、当時「豊公能」の作品のほぼ全ては、能をこよなく愛していた秀吉自らが演じていたといわれる。

 8月11日に大槻能楽堂(大阪市中央区上町A)で行われた記者発表会では、出演者を代表して大槻文藏さんと、その芸養子で高校生能楽師として注目を集めている大槻裕一さんが見どころなどを語った。

 「吉野詣」で豊臣秀吉役を演じる文藏さんは「20年ほど前に復曲した作品。この役を大坂の陣から400年という特別な年に演じさせてもらうことに大変意義を感じている」と意気込みを見せた。裕一さんは「普段は能をご覧にならない方にも分かりやすく華やかな曲を選んだ。能は難しいと感じる方にもぜひ見に来てほしい」と呼び掛けた。

 当日の出演は、ほかに観世清和さん、野村萬斎さんなど。18時30分開演。チケットは、VIP=1万5,000円、S=1万円、VIP通券=5万5,000円。チケットはイープラスなどで扱う。

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