京橋中央商店街にスマホ＆タブレット教室「progress（プログレス）」（大阪市都島区都島南通2、TEL 06-6167-7442）が開設して1カ月がたった。

氏野さんが配っている「progress」のチラシ

　教室を立ち上げた氏野織絵さん（27）はこれまで通信機器を専門に仕事をした経験があるわけではなく、「ごく普通のフリーターだった」と笑う。スマホを触っているのが好きでいろいろなアプリを使っているうちに、多種多様なアプリの知識や操作に精通するようになり、親や友人らに操作方法などを聞かれ教えることも多くなっていったという。「アルバイト先や街を歩いていて、スマホやタブレットを使っている人が機能を使いこなせていない話をよく耳にし、それが気になって仕方なくなってとうとう」教室を開設するに至った。

　「スマホに音楽を入れたい」「タブレットで何ができるのか教えてほしい」など、教室を訪ねる人の多くはスマホやタブレットを購入したものの、使い方が今一つ理解できず周りに質問できる人もいない人たち。「自分も何度も聞いてやっと覚えるタイプなので、気軽に質問してもらえるように」と月5,000円で1日1時間、何度でも通うことができるようにした。

　日々新たなソフトが生み出されるのに対応するため、専門のサイトや雑誌は常にチェックしているが、最も参考になるのが「お客さんが持ち込んでくる悩みや要望」だという。最近では、年配の男性がLINEの使い方と自分の趣味に関係したアプリがないか、あれば使い方を教えてほしいと来訪。知らないアプリについての質問には瞬時に使い方を見極め、かみ砕いて教えていく。自身では使ったことのない機能についても「できることとできないことの限界を把握できていれば、これはできるはずという想定の下に機能を探っていく」ことで、ほとんどの相談に対応できるという。

　営業時間は9時～19時。空き時間にはチラシを配り、「幅広い年齢層の人たちが気軽に訪ねて来られる教室にしたい」と意気込む。